持ち物・服装・天候

安全かつ快適に屋久島の登山を楽しむためにも、適切な服装と持ち物を準備することが大切です。
登山へ行く前に知っておきたい屋久島の気候のこと、装備についてご案内いたします。

ツアーに必要な持ち物

日帰りトレッキング&山泊ツアー共通の最低限必要な持ち物

1日目の朝食
バックパック日帰りツアー:20L
宿泊ツアー :60L以上
レインカバーがあっても中のものが濡れることがあります。大きめのビニール袋やゴミ袋を使い、防水対策をしてください。濡れた寝袋や衣類は快適さと安全性を損ないます。
レインウェア上下わかれている防水性の高いレインウェアが好ましい。
折りたたみ傘
ヘッドランプ日帰りツアーであっても、緊急の場合は必須
登山靴
トレッキングポール膝に問題のある方、バランスに不安のある方にお勧め。植生を保護するためにラバーチップが必要です。
帽子
着替え
防寒着
タオル
水 / 水筒ペットボトル可。山の湧き水が飲めるスポットもある。
胃腸の弱い方は、ペットボトルの水を1L以上お持ちください。未処理の山水が飲めない場合は、ガイドに申し出てください。
ガイドが食事用に山の水を沸騰させますが、ツアー中にその機会があるとは限りません。
トイレットペーパー
携帯トイレ
トレイルの設備は限られているため、頻繁にトイレが必要な人には携帯トイレを準備ください。
行動食ブドウ糖タブレット、チョコレート、キャンディーなど。
ブドウ糖のような即効性のあるエネルギー補給が理想的。
特に夏場は、低ナトリウム血症を避けるために塩分が重要です。塩分の多いスナックを持参するか、ポカリスエットのような電解質パウダーもおすすめです。
常備薬
ゴミ袋

山泊まりのみ必要なもの

寝袋春〜秋は3シーズン用の寝袋、冬は冬用の寝袋が必要です。
寝袋マット
洗面用具シャンプー、石鹸、歯磨き粉は山間部では使用できません。

山泊まりツアー時にガイドが準備するもの

  • テント
  • ファーストエイド
  • 調理器具
  • 食器類(お皿、コップ、カトラリー)
  • 食事 (1日目の朝食以降の食事)

水系ツアー(カヤック・SUP・沢登りツアー)に必要なもの

  • 水着
  • 着替え
  • サンダル
  • タオル
  • ラッシュガード上下
  • 水泳用ゴーグル / 予備のコンタクトレンズ
  • 飲み物

※沢登り時の服装
基本的に初夏から初秋までは、水着の上にウェットスーツを着用します。真夏でも日陰の沢で長時間水に入る場合はウェットスーツが必要です。フィールドによってはウェットスーツなしでも可能。ラッシュガードが防寒対策になるのでご持参ください。ウェットスーツ・沢靴・ヘルメット・ライフジャケットなど必要なギアはガイドが準備します。

服装に関するガイドライン

季節ごとの服装

夏の間は薄手のTシャツ / 長袖シャツ一枚で十分です。速乾性のあるタイプをお勧めします。薄手の長ズボン / ショートパンツ、登山靴、夏用の帽子が必要です。綿素材のズボンやジーンズは控えてください。

春 / 秋

春の初めや秋の終わりには、Tシャツ / 長袖シャツと薄手のプルオーバーがおすすめです。軽いジャケットも用意しておくと安心です。長ズボン / ショートパンツ、登山靴、夏用の帽子が必要です。綿素材ズボンやジーンズは控えてください。

冬の間は、登山装備が増えます。少なくとも3層の服装が必要です。快適に過ごすためには、保温性のあるアンダーウェアが必要になることが多いです。停滞時はすぐに冷えるので、フリースやダウンジャケットがあると安心です。ロングパンツ、登山靴、暖かい帽子、手袋が必要です。


屋久島は雨の多い島です。雨具を着ていても衣類が濡れる可能性があります。綿(コットン)ではなく速乾性のある素材の着替えを準備してください。濡れた綿の衣服を着用し続けると夏でも低体温症になる可能性があります。レインウェアは、防水性が優れている上下が分かれているものがおすすめです。

山泊ツアーに参加する方

山の朝晩は冷え込みます。防寒着は秋〜冬〜春は厚手のダウンジャケット・フリース・手袋。夏はフリースをお忘れなく。寒さの感じ方は個人差があるので、以下のグラフを参考に、屋久島を訪れる時期に目指す山の標高がどのくらいの気温なのかイメージしてください。高山の宮之浦岳や黒味岳に登頂希望で寒がりな方は夏でもダウンジャケットが必要です。

屋久島の標高別の月平均気温

各ツアー目的地の標高